玉敷神社歳時記/秋

東日本の震災直後に福島県双葉町の被災された方達が旧騎西高校などに避難されたことでその『騎西』という地名が全国に知られました。その旧騎西高校の近くにあり、騎西の総鎮守でもあるのが玉敷神社です。樹齢400年とも言われる大藤の咲く4・5月の連休にあわせて今でも行われる『藤まつり』は地域の最大イベントで老若男女が楽しんでいます。2月初頭の『だるま市』も賑やかです。また、玉敷神社で奉納される『玉敷神社神楽』は『重要無形民俗文化財』に指定され祭礼などに合わせて、年に数回その古式優雅な舞が見られます。

玉敷神社拝殿/普段は人気も無く、静かな佇まいを見せている。秋には大銀杏の黄葉が境内を飾る。

神社のある場所は平地だが、周りには昔からの木々が豊かだ。特に北西方向には冬の強い風から本殿・拝殿を守るような杜(もり)がある。

珍しい茅葺きの神楽殿。年に数回、ここで玉敷神楽が奉納される。

隣接する『旧・河野省三邸』跡地の庭園が解放されている。

玉敷神社歳時記/だるま市(毎年2月1日)

細長い参道に露店商が並び、威勢の良い声があちらこちらから上がっている。

寒い時期のためか暖かい食べ物の露店が多く、焼そば、お好み焼きと続く。大判焼の店の多さには驚く、昔は子供の玩具を売る店も多かったそうだ。

社務所の前あたりは『だるま』の店が並び、赤を中心とした色鮮やかな達磨たちが白目を剥いて並んでいる。ここへ来る達磨たちは昔から上州(高崎)から連れて来られている。

国の文化審議会は平成20年1月、玉敷神社神楽を重要無形民俗文化財に指定するよう文部科学相に答申、その後『重要無形民俗文化財』に。

同神社だけに代々伝えられてきた「一社相伝」の神楽、江戸時代前期ごろが起源とされる。舞は一曲一座形式で番外を含め十八座あり、神楽殿の四隅で同じ動作を繰り返す「四方固め」と呼ばれる儀式的な所作が多数の演目に含まれているのが特徴。

国の重要無形民俗文化財に指定されるという知らせで、報道関係者からアマチュアのカメラマンなど多くが殺到し、熱い眼差しを送っていた。

玉敷神社歳時記/藤まつり(毎年4月下旬〜5月上旬のG.W.)

樹齢400年と云われる大藤、騎西町の『花』はこの藤、幹周り4.8メートル、藤棚は700m平方にもおよび、県外からも大勢の方が観光に訪れています。

公園には大藤を始めに何本もの藤が植えられ、甘い藤の花の香りがいっぱいに広がっています。社務所や一部の地元商店(美よ志を含む・時期数量限定)では、この藤の花から抽出した香水を販売しています。

商工会青年部企画の『ミスコン』で選ばれた『藤むすめ』2人の撮影会(平成19年)

多くの人が平成20年に国の重要無形民俗文化財になった『玉敷神楽』を見ています。

芝生の広場では子供たちが楽しめるゲームなどもあります。

『美よ志』も地元の商店と一緒に仮設の店舗で色々な商品を販売しています。

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